ビオンテックの件

トルコ系移民が創業者のドイツのビオンテックがファイザーとともにコロナワクチンを開発した。ファイザーは大規模な工場で作る方で実質開発したのはビオンテックだ。これを聞いた時は凄い事だと感じた。ドイツは早くからトルコ移民を受け入れ労働力としていたのはよく知られていたが、そのトルコ移民系の人が研究者となり創業者となっていたのだ。アメリカならば驚かない。そもそも人種の坩堝だ。ドイツは移民問題で色々苦労しているとしか知らなかった。無論欧州はイスラム教徒が結構いるくらい移民がいるが、そうした人たちが成功しているニュースに触れてこなかった。振り返って日本はどうか。人口が減り始めて労働力が減っているのになるべく外国人は入れたくないという国だ。多様性に背を向けている。我が国が経済成長するには少なくとも人口減少を止めなくてはならない。少子化対策がどうのというが。はっきり言って移民以外に人口減少を止める方法はしばらくない。それを左派すら議論しない国が日本なのだ。移民は色々問題を起こす。これは間違いない。しかし経済成長には必要だ。そこを議論しない日本人はいつもの都合の悪いことは知らないふりをする習性を発揮しているといえる。財政についても同じだ。今やこの国は税金と同じくらい借金で動いている。完全な自転車操業で持続可能な政策と思っている人はあまりいないのではないか。しかし議論しない。マスコミの論評もおざなりだ。都合の悪いことは見ないという伝統的日本人の手法だ。