防衛費

防衛費を上げる議論が盛んだ。近年予算は増やす議論だけで削る議論がほとんどされない。民主党時代の事業仕分けで大した財源が出なかったので、実際必要な経費を削るか増税するしか無いことが分かってしまった。そこで国債という打出の小槌に頼るしかないのだ。防衛費を上げるのも他は削らずということになるのだから、国債の発行が増えるだろう。しかしながら日本の防衛と言った時にまずしなければならないのは憲法改正だ。少なくとも9条2項は削除しなければならない。だって戦力保持しているから。またへんな専守防衛思想のおかげで自衛隊はとても不自由な戦略を強いられている。攻撃的な武器は配備出来ないとか。敵基地攻撃能力の話がもっとも明示している。あれほどのお金を使って敵基地攻撃能力が自衛隊にはないのだ。逆に敵基地を攻撃せずに守りだけするとなるととても高くつくということもある。軍隊ならば自国を攻撃する敵国の基地を出来るか出来ないかは別として考えないというのは有り得ない。そのあり得ない軍が自衛隊なのだ。攻撃はアメリカという訳だ。今後もアメリカに頼るのは仕方ないが、限られた金で合理的な戦力を揃えるには憲法改正が必要だ。いい加減戦争できる国になるのかという不思議な議論はやめてほしい。少子高齢化でどっかに攻め込む体力などこの国には当分ないのに。それどころか自国を守るにもアメリカに頼るしかないのに。せめてなるべく変な制約なしに自国の防衛を考えられるようにしなければ。