マスクの効用

流石にこの暑さで屋外でマスクを外す人が増えた。良い傾向だ。そもそも屋外で喋ってなければ、マスクは不要だ。日本人のほとんどが皆が付けるからマスクを付けるという考察について色々意見があるが、それはそれでウイルス拡散防止に役立っている。元々マスクは自身の予防には効果が少なく、感染者の飛沫を防止することが目的だ。このウイルスは発症前にも感染することが知られているので、万が一自分が感染していても、マスクをしていればかなり濃厚接触者を減らすことが出来る。マスクして会話した人は濃厚接触にあたらないからだ。それにしても都知事推奨マ-クを表示しているフィリピンパブでクラスタ-が発生したからと言ってマ-クが効果ないと言うのはどうかと思う。皆んなそれなりに努力しているのだ。マ-クを表示していない店は努力を放棄していると言われても仕方ない。じつは努力しているとは思うが。そういう訳で少しはマ-クのある店の方が感染確率が低くなるのではないかと思う。残念ながら実証は出来ない。とはいえフィリピンパブやキャバクラで感染対策をしても飲み食いのときはマスクを外すし、そのまま喋るから飛沫を防止するのは困難だろう。つまり接待を伴う店の感染防止はほぼ無理なのだ。そう言ってしまえる私は関係者でも愛好家でもないからで、行政を含む関係者が言ってしまうとこの業態の全ての店が潰れるということになる。愛好家の中でも私と同じ考えの人はいると思うので、かなり客は減っている筈だ。つまり普通に考えて店は半減するだろう。この手の店のコロナ対策で決定的な方策はまだ編み出されていないのだ。次に危険なのは居酒屋だが、団体が減っているので、こちらも減るだろう。もし冬になって死亡率が上がるようだと壊滅的になるかも知れない。100%のワクチンも薬も出来る筈がないので、解決策は多少厄介な風邪と割り切ることしかない。今の死亡率が続いてくれるならそう言って良いだろうが、冬になってみないと分からないだろう。