日本の医療の脆弱性

さて、コロナで分かったことは日本の医療の脆弱性だ。欧米の10分の1の患者で医療崩壊の危機が叫ばれている。どうして?つまり日本の病院に余裕が無いということだ。元々日本の病院の稼働率は90パーセントとのことだから余裕が無いのは当たり前かもしれない。これは世界一高齢化が進む我が国ならではの問題ととても軽い病気でもすぐ医者に行ける医療制度の問題だ。日本の病院はブラックな職場だ。常に人手が足りない。それはクリニックの医者はお金持ちでも大病院の医師はそうではないし、看護士の給料は労働に合わないことでも分かる。医大が男の入学を優遇しなければならないほど大学病院はブラックな職場なのだ。究極には財政基盤が弱い。既に後期高齢者の医療費負担の増加が検討されているが、確かに仕方ない。1割負担ではもう無理だろう。とはいえ十種類以上の薬が出る高齢者にとって医療費が倍になるのはかなり厳しいだろう。一つ出来ることはエビデンスの無い薬は保健から外すことだ。フランスのニュースで日本では沢山使われている薬が効かないので保険を外れたということを聞いた。これをするとかなりの薬が保険から外れ自費になる。それでも現役の負担は5割にしないといけないだろうし、先払い後日還付にするのが良いとは思う。とはいえこんな政策は今の政治では実現不能だが。とにかく医者がクリニックではなく病院にとどまった方が得になるようにして、大病院が儲かり看護師を多く雇えるようにしなければ、コロナがなくても日本の医療は崩壊するのではないか。個人の負担は嫌でも増えるが。