政教分離

統一教会問題で盛んに政教分離が言われるが、あまりピンと来ない。日本の歴史を見るにヨーロッパのように教会が極めて強い影響力を国家に対して与えたことがないからだ。そもそも日本で支配的な宗教って、仏教?神道?明治より前は習合して両方になっていたから、確かに支配的な宗教だけど、教団は色々分かれており、どこの教団が最も優勢だったのかよく分からないし、政権は世俗的であり続けた。つまり欧州におけるカトリックのような勢力は無かったので、それとの葛藤の中で生まれた政教分離はピンと来ないのだ。与党に創価学会公明党がいるが、そんな状況にも慣れてしまったし、公明党が信教の自由を侵すような発言をする訳でもないので、政教分離の問題とは関係ないのだろう。まして統一教会にそれ程の力があるとは思えないので、議論してもこれもまたピンと来ないだろう。