金与正氏

南北連絡事務所の爆破というパフォーマンスには驚いた。それにしてもなぜ金与正氏なのか。これまで確かに賢い妹として活躍してきたが、今回前面に出過ぎている。これは金正恩にやはり異変があったと考えるのが筋だ。短期間で復帰するのが困難な状態なので、妹が完全に後継となるか長期のリリーフになるかは分からないが、少なくともしばらくは与正氏が代行するということなのだろう。今のところ金氏一族が主導するというのが体制維持を目論む一派にはやりやすい方法なのだろう。基本的に軍が要だが、与正氏は軍の支持があるのだろうか。多分あるのだろう。軍は特権階級なので現体制を壊したくないし、現状維持には金王朝が合理的だ。とはいえ女帝はなかなか簡単ではないと思う。中国では例が則天武后くらいしか思いつかない。西洋史には何人か有能な女帝がいるが。